合縁奇縁

個人的記録。

130円の真価

私が昔、普通に勤め人として働いていた頃

ある事を、出勤の日欠かさずやっていました。

【始業前にコーヒーを買って皆に渡すこと】

これを出勤の日は必ずやっていました。

 

毎回でなくても

よくある光景の一つだと思いますが

これって、されて嫌な気分になる人は

少ないと個人的には思います。

 

もちろん、逆に申し訳なく感じる人も

少なくないでしょう。

 

私はされたら、嬉しいです。

申し訳ない気持ちもあります。

 

でも、そこには、ささやかな幸福感がありました。

 

そこに価値を感じるのです。

 

その行為による、損得では測れない価値。

 

これから仕事の1日が始まるって時に

その行為で、その人が少しでも気分良く

始業できるなら、安いもんだと思うのです。

 

損得以上のモノを生み出すと私は思い

それを退職まで続けていました。

 

誰かになにかを頂いたら

頂いたモノにも、そりゃぁ価値はあるでしょうが

本当に大切なのは、その行為だと思います。

 

そして、自分もその御返しをしたりもする。

そうした目には見えないモノが

築き上げられていく。

 

物事には見て解る場合と、見えない場合

両方の価値があります。

 

まずは自分から与えましょう。

頂くことを先考するのではなく

自分から与えましょう。

 

必ず巡りめぐって、自分に返ってきます。