等価値

どんな人であろうと、その人にしかないモノが在る。

事を噛み砕き換言していけば【存在価値】は必ず在る。

しかし、人はそれを見出せない【無価値】だと思う事がある。

なぜだろう。

自分の存在価値が分からず、存在意義も分からず

生きているだけ。

というより、生かされている。

死ねないから、生きている。

自分自身に存在価値を見出せないから、他者に自分の存在価値を見出そうとする。

そう、これが依存。

昔の私である。

いや、今もそういう部分があるとは思う。

その昔、家族を持つことで自分の存在価値を見つけた。

一生懸命に労働をし、家庭を持ち、家族の為に。

なんでも頑張ることが出来た。

どんなに辛くても、それが私の背中を押していた。

それを失ってからだろうか。

失ったことは、必然だったと思っている。

なにを置いても、私が未熟だったから。

自分の思考や手段に囚われ、それが正義だと思い疑わなかった。

だから、破綻したのです。

信念とやら、個性とやら、それら【個】と【傲慢】は紙一重。

決定的な違いは、他からの意思や意見を介在させ結論に至っているかどうか。

私の思考はきっと傲慢だったのだろうと思う。

それは、去年も同じだったと思う。

だから、いつまでも同じ失敗･過ちを繰り返す。

当然だと思う。

気づいてないのだから。

気づいていたとしても、それに対し本気で向き合っていないのだから。

変わるはずがなかっただろう。

上辺だけの薄っぺらい決意。

『○○しないよう、気をつけるよ』『○○を改善したい、努力する』

こんな言の葉なんて、覚悟ない決意に他ならなかったと回想する。

人は、都度反省することは出来る。

だが、その反省を継続させ意識を底から変えるのは

並大抵のことではない。

三日坊主という言葉がある。

なぜ、継続することがそんなにも難しいのか？

それは心の底から変わろうと思っていないから。

もう一度云う、変わろうなんて思っていないのですよ。

そんな事ない、思っているよ！

そう反論する人もいるでしょう。

長い時間、積み重ねてきた悪癖や偏った思考なのかもしれない。

確かに本人は変わろうと、変わりたいと願ったのかもしれない。

だが、変われない。

確かに、人はそう簡単に変われない。

もう一つ云う。

人はそう簡単に変われないんだから･･

仮にその言葉が心に浮かぶなら

そう思っている時点で、あなたは変われないよ。

変われない事に対して、逃げ道を既に確保しているからね。

はっきり云う。

変われないのは自分が決意なき決意だからです。

継続できないのは対象に対する、俗にいう本気度が薄っぺらいからです。

人はね、本気で変わろうとした時

後退的なマイナスな事なんて、振り払えるのですよ。

いや、変われるのかな･･って不安になったりはするでしょう。

それでも、継続することは止めない。

試行錯誤して、不器用でも探りつつ

変わろうとする苦しみから逃げない。

絶対に目を背けない。

ただ進むのみ。前へ。ただ前へ。

そうして初めて違う景色が見えてくるものだと。

そう私は思っています。

変えたいと思っている事柄や事象に対して

なかなか、変化が見られない場合

それはあなたの心がまだ変わっていないのかもしれない。

だから見える景色が変わらない。

自分の心が変わってくれば、今までと同じ景色を見ていたとしても

捉え方、感じ方が変化していきます。

結果、同じ状況、同じ景色を見ていても違って見えるはずです。

人はひとを変えることはできません。

万に一つも、人はひとを変えることはできません。

きっかけを与えることまでは出来るでしょう。

ですが、最後は自分で気づくしかないのです。

自分を変えることは必ずできます。

とても辛く、苦しくて、逃げたくて、嫌な作業です。

それを乗り越えられないから、人は変われない。

だから、人はそう簡単に変われないと云われるのです。

それくらい大変なことですよね。

本気でなにかを変えたいと思っているなら

まずは絶対に目を背けないことです。

逃げたいと思ってもいい、苦しいと思ってもいい、もう嫌だと思ってもいい。

どう思ってもいいのです。

どんな感情を抱きかかえたとしても

最後は絶対に目を背けないこと。

そうしていければ、間違いなく『事は･人は』変わっていけます。

こんな事書いてるけど、自分に向けた戒めのメッセージですよ。

くじけそうになる自分、逃げたくなる自分、目を背けそうになる自分。

そういう自分に対する叱咤です。

決して、諦めるな。

人として、もっと成長したいなら避けては通れない道なのだから。

今が結果ではない、今は過程にすぎない。

今諦めたら結果になってしまうぞ。

自信を持って、自分の心の舵は、自分できっていくんだ。

その先に、必ず好転していく創造ができると信じて。

人は皆、無価値なんかじゃない。

誰でも等しく、幸せになる価値がある。

今は分からなくてもいい、いずれ分かる時がくる。