合縁奇縁

個人的記録。

CLOCK

その手を取った季節 夜は明けたと思った

気づかない振りをしていたのかもしれない

それでもよかった ただ欲しかった

私を見るあなたの視線は 終局への始まりだった

朝を迎えるたび 隣に在った温もり

破滅的に崩れる音が近づくことに気づかぬまま

時を感じ やがて芽を出し始める欲望の影

いつの間にか愛情は行方を晦まし

残るのは予定調和の堕落

分かっていても 止まらない脅威

それでもあなたは気づかない振りをする

その手を取った季節は 新たな夜へ同化する序曲

最期には空っぽになった飢えた心

そして繰り返される崩壊の音色

壊れた時計はいつまでも・・